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新雑誌「JAZZ JAPAN」は、既存のモダン・ジャズのみならず、現代ジャズファン必見の情報満載です!

国内外ジャズ・シーン最新ニュースと取材リポート/国内版/輸入版ディスク・ガイド/注目のアーティスト・インタビュー/
著名人によるジャズコラム/ジャズフォトギャラリー

ジャズ関連のライブ情報など、世代を超え、いまの視点ですべてのジャズを捉えた「ジャズドキュメンタリー」雑誌です。

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編集長代理

レストラン、バー、酒場などでごく自然にモダン・ジャズが流れるいま。ジャズはジャズ喫茶やジャズ・クラブ、コンサートで聴くのが常識だった世代から見れば、違和感を覚えるに違いない。
1980年代にカフェ・バーが登場し、ジャズ喫茶でもアルコールが出るようになった時、それは大きなカルチャー・ショックだった。
それから30年弱。いまでは、モダン・ジャズの流れる風景がごくあたりまえのように受け取られている。
かくのごとく、ジャズはこの国で市民権を得てきたが、急激なスピードで変わりゆく社会と同様に、ジャズへの価値観も多様化 してきた。
もはや、一つの価値観でジャズを語ったり、定義したりすることは極めて難しい。
さらに、ジャズは形式化した音楽ではないが故に、様々な音楽や文化と融合し進化を続けてきた。
従って、世界各国に伝播したその遺伝子は、「伝統と革新」の狭間を行き来しながら独自の成長を遂げており、その困難さに 拍車をかけている。我が国は世界にも類をみない独自の「ジャズ文化」を築いてきた。が、その確かな市民権とファンの多さに比して、様々な断層が目立つようになってきているのも事実だ。 この問題点を解決するため、日本のジャズ文化をあらためて俯瞰し、そこから、今を生きるジャズ・ファンに向け、いま伝えるべきジャズ情報を発信すべく、我々は「ジャズ・ジャパン」を創刊した。

コンセプトは、内外のジャズ・シーンで起きている事象、そしてモダン・ジャズのアーカイブを、いまの視点から捉え、ジャーナリズムの立場から伝えていくこと。 こういうと難しい批評誌のように誤解されるかもしれないが、紙媒体ならではの特徴—吟味した情報を、裏付けをとり責任を持った報道を行うーを活かしたジャズ・ドキュメンタリー誌を目指していく。もちろん、音楽の本質的な楽しみも忘れてはいない。
今回、とある執筆者の方から「音楽は、好き、嫌いで良いと思います。」というコメントをいただいた。
これは私が永らく勤めていた老舗ジャズ誌の創業者からもよく聴かされた言葉である。
ジャズというと、つい身構え、敷居を高くしてしまいがちだ。
ジャズに対する好みが十人十色であるように、ファンそれぞれの趣味嗜好で、自由に選んで頂けるような間口の広さも同時に目指していきたい。
と、いろいろ述べてまいりましたが、今後時代の流れの中で変化するもの、変えずに残していくべきものなどへの対応など、課題は山積みです。
読者の皆様のご意見を賜り、ともに歩んでいきたいと存じます。

2010年8月28日 「ジャズジャパン」編集長・三森隆文